ゆうパック値上げ2026|10月1日から何がいくら上がるのか

trafficjam 運送・物流

※本記事は2026年9月時点の情報です。料金・条件は各社の公式発表が最終です。発送前に必ず各社サイトで最新の料金表を確認してください。

どうもおはこんばんにちは!オッサンです。皆様、お仕事お疲れ様です!!

2026年10月1日から、ゆうパックが値上げされる。全国平均で約10%、サイズと距離によっては最大約40%だ。同じ日に佐川急便のセーフティサービスも有料化される。

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で、いちばん効くのはゆうパックじゃない。ゆうパケットの厚さ1cmが250円から360円になる。プラス110円、率にして44%増だ。フリマアプリで小物を送ってる人、これ気づいてます?

この記事では、まず何がいくら上がるのかを一覧で出す。そのうえで、なぜ上がるのかを、荷物を運んでいる側の人間として書く。国交省が8月26日に公表した数字を使うと、値上げの背景がかなりはっきり見えるんだわ。

そして最後に、この値上げ分がドライバーに回るのかどうかを、運んでる側の本音として書く。先に言っておくと、オッサンは回らないと思っている。値上げの案内を客先に持って行って、そのあと値下げの案内も持って行った側の人間として、そう思う理由がある。今日も少しの時間お付き合いお願いします。

結論:10月1日に上がるのは日本郵便と佐川。ヤマトは対象外

先に全体像を出しておく。

 
 
 
会社 何が変わるか 実施日
日本郵便 ゆうパック・ゆうパケット・クリックポストなどの基本運賃を改定 2026年10月1日
佐川急便 セーフティサービスを有料化(1個220円) 2026年10月1日注文分から
ヤマト運輸 今回は対象外(2025年10月に改定済み) —
 
 
 

日本郵便の発表は2026年7月3日。佐川急便は2026年5月18日の発表だ。どちらも数か月前に告知されている。

ゆうパック値上げの中身|平均約10%、最大約40%

日本郵便の改定内容を、影響の大きい順に並べる。

ゆうパケットが一律360円に。厚さ1cmが44%増で一番痛い

これが今回いちばん影響がデカい。ゆうパケットは厚さで3段階に分かれていたが、10月1日から厚さ区分を廃止して一律360円になる。

 
 
 
厚さ 現行 10月1日から 差額
1cm以内 250円 360円 +110円(+44%)
2cm以内 310円 360円 +50円(+16%)
3cm以内 360円 360円 据え置き
 
 
 

薄いものを送っていた人ほど負担が増える。薄く梱包する努力が、10月1日から一円も報われなくなるということだ。

うーん..これはなぁ。頑張って薄くしてた人が損する形になっちまった。3cmで送ってた人は据え置きなんだから、なおさら納得いかんだろうね。

どれくらい効くのか、実際に計算してみる。

 
 
 
1cmのゆうパケットを送る数 年間の増加額
月5個 +6,600円
月10個 +13,200円
月30個 +39,600円
 
 
 

1個110円だと「まあそんなもんか」で流しちゃうけど、年間で見るとけっこうな金額になる。フリマで毎月コンスタントに売ってる人は、ここを一回計算しといたほうがいい。

クリックポストは185円→240円。ただし条件は緩くなる

クリックポストは185円から240円へ、55円の値上げ。ただし条件は緩和される。

  • 重量上限が1kg → 2kgに拡大
  • サイズ条件が緩和(3辺合計60cmまで)
  • 差出方法は郵便ポスト投函に一本化

重いものを送っていた人にとっては、実質的に安くなるケースもある。ここは単純な値上げとは言い切れない。

ゆうパック本体は2%〜最大約40%、全国平均で約10%

ゆうパックの基本運賃は荷物のサイズと配達距離に応じて2%から最大約40%の引き上げ。全国平均では約10%の改定になる。

幅があるので「うちのはいくらになるのか」は一概に言えない。大きいサイズ・長い距離ほど上げ幅が大きいと考えておけばいい。よく使うサイズと宛先が決まっている人は、9月中に新旧の料金表で見比べておくことをすすめる。

その他も地味に上がる

  • 重量ゆうパック:基本運賃に620円加算
  • 空港ゆうパック:基本運賃に880円加算
  • ゴルフ・スキー・空港ゆうパック:30kg以下の重量条件を新設
  • 梱包用品19品目を値上げ(例:120サイズの箱が380円→420円)

箱まで上がるのか、と思った人。そうなんだわ。段ボールも原材料と輸送費で上がってるからね。

改定の理由について日本郵便は「物価や人件費の上昇によるコスト増」「安定的な物流サービスの継続に必要な措置」としている。

出典:日本郵便「ゆうパックおよびゆうパケットの基本運賃などの改定」(2026年7月3日)/ITmedia NEWS

佐川急便はセーフティサービスが有料化。これまで無料だった

佐川急便は2026年10月1日の注文分から、セーフティサービスに1個220円(税込)の手数料を設定する。これまでは無料だった。

セーフティサービスというのは、高額品や特に大切な荷物を貴重品室で保管し、輸送中は専用ケースで厳重に管理して、必ず手渡しで届けるサービスのことだ。

佐川急便はこう説明している。

これまでも物流コスト抑制に向け、さまざまな企業努力を重ねてまいりましたが、サービスにおける品質の向上および安全性を重視した結果、手数料を設定させていただくこととなりました

【オッサンの意見】これは正直、無料だったほうがおかしかったと思っている。貴重品室に入れて、専用ケースで運んで、必ず手渡しする。手間もリスクも普通の荷物と全然違う。それを無料でやってたわけだから。

出典:佐川急便 セーフティサービス/ECのミカタ

ヤマト運輸は?今回は対象外

「ヤマトはどうなの」と思うよね。ヤマト運輸は今回の10月1日改定の対象ではない。

ヤマトは2025年10月1日に宅急便の届出運賃を改定済みで、改定率は平均約3.5%だった。対象は120〜200サイズとゴルフ・スキー宅急便で、最大の上げ幅は200サイズの+750円。

つまり3社が順番に上げているということだ。1社だけの事情じゃない。ここが今回のポイントだと思っている。

昔は違ったんだよ。1社が上げたら他社が「うちは据え置きます」って営業をかけて客を取る。そういう時代が長かった。それが今は、順番に上げていく形になっている。

【オッサンの意見】これは業界が値上げを我慢できなくなった、というより、安売り競争をやる余力がもう残っていないということだと思っている。人が足りないんだから、安くして荷物を増やしたって運べない。運べない荷物を取っても意味がないわけで。

なぜ上がるのか|運賃が取れていない、という数字がある

ここからが本題だ。各社が言う「物価と人件費」は本当だ。ただ、それだけじゃない。

国土交通省が2026年8月26日に「標準的運賃」の実態調査結果を公表した。この数字が、業界の状況をかなり正確に表している。

「標準的運賃」とは何か

簡単に言うと、国が「トラック運送の運賃はこれくらいが妥当ですよ」と示した目安のことだ。2024年3月には運賃水準を8%引き上げ、荷役の対価も新たに加算された。

ドライバーの労働時間に上限がかかった、いわゆる2024年問題への対応として作られた仕組みでもある。

8割以上を収受できた事業者は、約35%しかない

調査は2026年3月に実施。全日本トラック協会の会員事業者 約1,200社と、荷主企業 約200社が対象だ。結果はこうなっている。

 
 
 
項目 割合
運賃交渉を行った事業者 約90%
そのうち荷主から理解を得られた事業者 約78%
全体で荷主から理解を得られた事業者 約70%
標準的運賃の8割以上を収受できた事業者 約35%
 
 
 

この4つの数字を並べると、業界で何が起きているかが分かる。

9割が交渉している。7割が理解を得ている。それなのに、目安の8割以上を取れているのは3社に1社ちょっとしかない。

しかもこの割合は下がっている。前回(2025年7月公表)の調査では約45%だった。1年で10ポイント落ちている。

交渉する事業者は増えた。理解を示す荷主も増えた。それでも実際に取れる運賃は減っている。うーん..これはなかなかしんどい数字だわ。

【オッサンの意見】「理解を得られた」と「払ってもらえた」は別だ、ということなんだと思う。話は聞いてくれる。事情も分かってくれる。でも金額は動かない。運賃交渉そのものはオッサンの担当じゃないので断言はできないが、この2つの数字の開き方を見ると、そう読むのが自然に思える。

現場が挙げた課題の1位は「強制力がない」

同じ調査で、課題として挙げられた回答(複数回答・有効回答1,097)の上位はこうなっている。

  1. 標準的運賃に強制力がない:752件
  2. 標準的運賃と実勢運賃の乖離:552件
  3. 自社の運行形態に対応していない:107件

ぶっちぎりの1位が「強制力がない」だ。

国が目安を示しても、それはあくまで目安。守らなくても罰則はない。だから交渉のテーブルには乗るが、最後は力関係で決まる。現場の752件は、その実感を表した数字だと思っている。

ちなみにこの「強制力がない」という回答が、いま国が進めている適正原価制度——原価を下回る運賃を制限する仕組み——へ移行する直接の根拠になっている。制度の中身は2026年内に提言がまとまる予定で、施行は2028年度の見込みだ。

出典:LNEWS「国交省/『標準的運賃』の8割以上収受できたトラック事業者は約35%」(2026年8月26日)/国土交通省 トラック適正化二法

10年前も同じことを書いていた

ここで正直な話をひとつ。

オッサンはこのブログで、2016年12月に「今の運賃では宅配の品質の限界に来ていると思う」という記事を書いている。ちょうど10年前だ。

そのとき書いたのはこういう話だった。荷物が多すぎて未配が出る。指定日と時間指定を守るのがほぼ無理。ドライバーは100件200件が普通で、法定労働時間を軽く超える。「配送料無料とかやめて、しっかり運賃をもらうようにしないと難しいんじゃないか」とも書いた。

10年経った。労働時間には上限がかかった。標準的運賃という目安もできた。それでも、8割以上を収受できているのは3社に1社だ。

正直に言うと、10年前のオッサンが思っていたよりずっと時間がかかってる。10年ですよ、10年。当時「これはもう限界だ」と書いた人間が、10年後も同じ数字を眺めてるわけだから。

ただ、当時と決定的に違うことがひとつある。運ぶ側が値上げを言い出せるようになったことだ。10年前は「値上げ?できるわけないだろ」という空気だった。言った瞬間に荷物を他社へ持っていかれる、それが当たり前だった。

今回の調査で9割の事業者が運賃交渉をやっているという数字が出ている。この1点だけは、10年前より確実に良くなってると思っていいんじゃないですかね。

オッサンの本音:値上げ分は現場に回るのか

ここは書いておかないとフェアじゃないので書く。

【オッサンの意見】結論から言うと、ドライバーには回らないと思っている。推測じゃない。一度そうなったのを、自分で見ているからだ。

宅配大手が値上げする。これ自体は必要なことだ。ただ、その値上げ分が、実際に荷物を運んでいる人間のところまで回ってくるかは別の話だ。

宅配の仕事は、元請けから下請けへ、さらにその先へと流れていく構造になっている。元請けが受け取る運賃が上がることと、末端のドライバーの手取りが上がることは、自動的にはつながらない。

ヤマトの2017年に何が起きたか

そう思う理由がある。過去に一度、同じことが起きているからだ。

2017年、ヤマト運輸が27年ぶりに基本運賃を改定した。同年10月1日から平均約15%の値上げ。同時に「総量規制」で、2018年3月期に引き受ける荷物を前期比で約8,000万個(4%)減らす方針を打ち出した。

当時は「よく踏み切った」と業界内でも言われた。実際、労働環境の是正としては正しい判断だったと思う。

で、そのあとどうなったか。

  • 約1,100社の大口法人顧客と交渉し、約4割が契約を打ち切って他社へ移った
  • 2017年度の宅配便取扱数は前年度比1.7%減。3年ぶりの減少
  • アマゾンはヤマトより規模の小さい業者を地域ごとに束ね、自前の配送網(デリバリープロバイダ)を作った
  • そして数年後、ヤマトはアマゾンと交渉して荷受け量を増やし、一部の運賃を値下げした
  • 結果、値上げして減らしたはずの荷物が値下げで戻ってきて、現場は荷物であふれた

値上げして、客が離れて、値下げして、また荷物があふれた。一周まわって元に戻ったわけだ。

出典:日本経済新聞「ヤマト、宅配を年8000万個抑制 平均15%値上げ」/日本経済新聞「ヤマト、17年度の宅配便3年ぶり減」/ダイヤモンド・オンライン「ヤマトがアマゾン向け運賃を値下げ!2年前の値上げから一転の事情」

オッサンは、その紙を客先に持って行った側だ

ここからは、ニュースには絶対に出てこない話をする。

オッサンが働いているのも宅配の会社だ。だから値上げの案内を、客先に持って行ったことがある。

頭を下げて「値上げさせてください」とお願いして回るわけだ。こっちだって好きでやってるわけじゃない。ただ、そうしないと運べないんだから仕方がない。渋い顔をされながら、それでも何とか納得してもらった。

その数か月後、今度は値下げの案内を持って、同じところへ行った。

言われた言葉が忘れられない。

「コロコロ変わるね」

皮肉である。返す言葉がなかった。だってその通りなんだから。数か月前に頭を下げてお願いしたことを、自分の口でひっくり返しに来てるわけで。

そのまま失ったお客様もいる。信用ってのはこうやって減っていくんだなと、あのときはさすがに堪えたね。うーん..思い出すとまだちょっとキツいわ。

値上げを決める人間と、それを客に伝えに行く人間は違う。ここはあまり知られていないと思う。ニュースになるのは「〇〇社が値上げ」という一行だけで、その一行を紙にして持って行く人間がいることまでは書かれない。

だから「値上げします」という発表を見るたびに、オッサンはちょっと複雑な気持ちになる。これ、守り切れるのかな、と思ってしまう。

そして、給料には何も反映されなかった

いちばん言いたいのは、ここだ。

頭を下げて値上げをお願いして回った。皮肉も言われた。お客様も失った。それで、オッサンの給料に何か反映されたかというと——何も変わらなかった。

一円もだ。

別に恨み言を言いたいわけじゃない。会社にも会社の事情がある。設備にも投資しないといけないし、離れた客の穴も埋めないといけない。そんなことは分かってる。

ただ、「値上げ=ドライバーの待遇改善」だと思って払ってくれている人がいるとしたら、そこは正直に言っておきたかった。少なくともオッサンの場合は、そうならなかった。

これが、この記事の冒頭で「回らないと思っている」と書いた理由なんだわ。推測じゃなくて、一度そうなったのを見てるからだ。

なぜ値下げに戻るのか|ゼロよりいくらか入ったほうがいい

ここが、この業界のいちばん根っこの部分だと思っている。

トラックも人も、荷物があってもなくても金がかかる。車は買ってある。人は雇ってある。倉庫の家賃も燃料代も、走らせなければゼロになるわけじゃない。

だから荷物が消えた瞬間、こうなる。

ゼロよりは、いくらか入ったほうがいい。

これが結論なんだわ。安い運賃でも、空で停めておくよりはマシ。この一点があるから、値上げは最後まで守り切れない。

オッサンが数か月で値下げの紙を持たされたのも、これが理由だ。誰かが意地悪でやってるわけじゃない。荷物が消えたら会社が持たない、というだけの話なんだよね。

ただ、その理屈のしわ寄せは客先で頭を下げる人間のところに来る。そこだけは覚えておいてほしい。

さっきの国交省の数字を思い出してほしい。9割が交渉して、7割が理解を得て、それでも8割以上を収受できたのは35%。この数字の正体はここだと思っている。「理解はする。でもよそはもっと安い」と言われたとき、断れる会社がどれだけあるか、という話だ。

強制力がない、という現場の752件も、結局ここにつながる。断ったら仕事がなくなる。だから受ける。それを禁じるのが適正原価制度だ、というのが今の国の方向性なわけで。

大口の客には、たぶん別の値段がある

【オッサンの推測】ここからは根拠のない話なので、そのつもりで読んでほしい。

今回の日本郵便と佐川の値上げも、大口の顧客に対しては同じように交渉していないんじゃないかとオッサンは思っている。発表されるのは、あくまで表の料金だ。

ヤマトの一件を見れば分かるとおり、大口が離れたときのダメージがデカすぎる。約1,100社と交渉して4割が出ていった、というのはそういうことだ。同じことをもう一度やる度胸のある会社が、今どれだけあるか。

繰り返すが、これは裏の取れていないオッサンの見立てだ。各社が大口とどういう条件で契約しているかは公表されないので、確かめようがない。ただ、値上げのしわ寄せが個人と中小に集中するという形は、過去に何度も見てきた形ではある。

だから読者の皆さんにお願いしたいのは、「値上げした分、ちゃんとドライバーに回してくれよ」と思っておいてほしいということだけだ。それが世の中の空気になれば、回りやすくなる。

誰かを叩く話にはしたくない。荷主が悪いとも、宅配会社が悪いとも書くつもりはない。安く早く届くのが当たり前になりすぎた、というだけの話だと思っている。

9月中にやっておくといいこと

ここからは実務。値上げ前にできることを挙げておく。

  1. よく使うサイズと宛先で、新旧の料金を比べる。「全国平均10%」は自分の荷物の話じゃない。実際の差額を知っておく
  2. ゆうパケット1cmを使っているなら、他の手段と比較する。+110円は年間で効いてくる
  3. クリックポストは条件緩和も見る。重いものを送っていたなら、むしろ有利になる場合がある
  4. フリマ・ネットショップをやっているなら、送料設定を9月中に見直す。10月1日から利益が削られる
  5. まとめて送れるものは、9月中に出す。急ぎでない荷物なら数百円の差が出る

それと、受け取る側としてできることもある。再配達を減らすことだ。置き配や宅配ボックス、コンビニ受取を使えるなら使ってほしい。国は置き配を標準サービスに追加する方針を決めていて、近いうちにルールが変わる見込みでもある。

これ、オッサンが「自分が楽したいから」言ってると思われそうなんで書いておくけども。再配達って、荷物1個運ぶのに2回も3回も同じ家に行くってことなんだよね。その分のガソリンも時間も、全部コストとして料金に乗ってくる。

つまり再配達を減らすことは、回りまわって自分の送料を抑えることでもある。すぐには効かないけどね。ただ、値上げの話をするなら、ここを抜きにするのはフェアじゃないと思ってる。

物流全体の話は物流の2026年問題に書いた。あわせて読むと、なぜ今こうなっているのかが分かると思う。

よくある質問

Q. ゆうパックの値上げはいつからですか?

A. 2026年10月1日からです。日本郵便が2026年7月3日に発表しました。基本運賃はサイズと距離に応じて2%から最大約40%、全国平均で約10%の引き上げになります。

Q. ゆうパケットはいくらになりますか?

A. 厚さに関係なく一律360円になります。厚さ1cm以内は250円から360円へ110円の値上げ、2cm以内は310円から360円へ50円の値上げ、3cm以内は360円で据え置きです。薄いものを送っていた人ほど負担が増えます。

Q. クリックポストも値上げされますか?

A. 185円から240円になります。ただし重量上限が1kgから2kgに拡大され、サイズ条件も緩和されます。差出方法は郵便ポスト投函に一本化されます。重いものを送っていた場合は、実質的に有利になることもあります。

Q. ヤマト運輸も10月に値上げしますか?

A. 今回の10月1日改定の対象ではありません。ヤマト運輸は2025年10月1日に宅急便の届出運賃を平均約3.5%改定済みです。対象は120〜200サイズとゴルフ・スキー宅急便で、最大の上げ幅は200サイズの750円でした。

Q. なぜ宅配料金は上がり続けるのですか?

A. 物価と人件費の上昇に加えて、運送業界が適正な運賃を受け取れていない構造があります。国土交通省が2026年8月26日に公表した調査では、国が示す「標準的運賃」の8割以上を収受できた事業者は約35%にとどまり、前回調査の約45%から10ポイント下がっています。現場が挙げた課題の1位は「標準的運賃に強制力がない」でした。

まとめ

要点をまとめる。

  1. 2026年10月1日から、日本郵便と佐川急便が値上げする。ヤマトは対象外(2025年10月に改定済み)
  2. いちばん効くのはゆうパケットの厚さ1cm。250円→360円で+110円、44%増
  3. ゆうパック本体は全国平均で約10%、最大約40%。大きい・遠いほど上げ幅が大きい
  4. クリックポストは185円→240円だが、重量2kgまで拡大。使い方によっては有利になる
  5. 佐川のセーフティサービスは1個220円で有料化。これまで無料だった
  6. 背景には、運賃が取れていない構造がある。標準的運賃の8割以上を収受できた事業者は約35%で、1年前より10ポイント低下
  7. ただし、値上げ分が末端のドライバーに回るとは限らない。オッサンは値上げの案内を客先に持って行った側だが、給料には何も反映されなかった
  8. 値上げは撤回されることもある。2017年のヤマトは値上げ後に大口の4割が離れ、のちに一部を値下げして荷物を取り戻している
  9. 値上げが守り切れない理由は「ゼロよりいくらか入ったほうがいい」から。車も人も、荷物がなくても金はかかる

今日やること:よく使うサイズと宛先で、新旧の料金を比べてみる。「平均10%」ではなく、自分の荷物がいくら上がるのかを知っておく。それだけで10月1日に慌てなくて済む。

10月1日はカスハラ対策の義務化も始まる日だ。運送業界にとっては、いろいろ変わる日になる。

最後にもう一度書いておく。この記事は「値上げは仕方ないから黙って払え」という話じゃない。払う側には払う側の生活がある。ただ、なぜ上がるのかを知ったうえで払うのと、知らずに払うのとでは、たぶん気持ちが違う。運んでいる側の人間としては、それだけ伝わればいいと思っている。

読んでいただきありがとうございます。

 

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