※本記事は2026年9月29日時点の情報です。ヒグマの出没状況や注意報・警報は日々変わります。出かける前に、必ず北海道庁のヒグマ警報・注意報のページと、行き先の市町村の最新情報を確認してください。
どうもおはこんばんにちは!オッサンです。今日も少しの時間お付き合いお願いします。
北海道で秋にキャンプへ行くなら、ヒグマの情報は「道 → 市町村 → キャンプ場」の順に3つ見ておけばいい。本州のクマのニュース(ブナの豊作・凶作)は、北海道の判断にはほとんど使えない。
北海道は毎年9月1日から10月31日を「秋のヒグマ注意特別期間」にしている。いまはその真ん中だ。この記事では、2026年9月時点の道内の状況を一次情報で整理したうえで、北海道に住んで子連れ・犬連れでキャンプをしているオッサンが、行く前に何を見るかを書く。

熊
先に白状しておくと、オッサンはヒグマ対策に詳しい人間ではない。よく行くキャンプ場でヒグマの看板を見た記憶がないし、クマ撃退スプレーも持っていない。そのくせ3年前には、ヒグマのニュースにビビってキャンプそのものをやめている。そういう人間が書く記事だと思って読んでほしい。
結論:ヒグマとキャンプの判断は「道・市町村・キャンプ場」の3段で見る
ヒグマとキャンプの話で、見るべき情報は3つだけだ。
| 順番 | 見る場所 | わかること |
|---|---|---|
| ① | 北海道庁「ヒグマ警報及び注意報等」 | 道が注意報・警報を出している地域があるか |
| ② | 行き先の市町村の出没情報 | キャンプ場の近くで、いつ・どこで目撃されたか |
| ③ | キャンプ場のお知らせ・問い合わせ | 場内や周辺の出没、閉鎖や利用制限があるか |
①で「いま道内のどこが危ないか」をざっくり見る。②で「行き先の周りで最近出ているか」を見る。③で「キャンプ場がどう対応しているか」を確かめる。広いところから順に絞っていく。
北海道も「秋のヒグマ注意特別期間」の呼びかけで、「事前にその地域の最新のヒグマ出没状況を確認」し、「現に出没している場所には近づかない」ようにと言っている。オッサンが言っていることは、道の呼びかけを子連れキャンプ向けに並べ直しただけだ。
2026年9月、北海道のヒグマはいまどういう状況か
まず事実を並べる。ここは落ち着いて読んでほしい。
秋のヒグマ注意特別期間は10月31日まで
北海道は令和8年(2026年)も、9月1日(火)から10月31日(土)を「秋のヒグマ注意特別期間」にしている。道の説明では、秋はキノコ採りやハイキングで野山に出かける機会が増えるため、ヒグマとの遭遇を防ぐための啓発をする期間だ。
北海道のキャンプ場は、この期間の終わりとほぼ同じころに冬季閉鎖に入るところが多い。つまり、北海道の秋キャンプはシーズン最後まで、ずっとこの特別期間の中にある。
注意報・警報は出ていない。でも出没は3日で24件
北海道庁のページでは、2026年9月29日時点でヒグマ警報・注意報の発出はない。令和8年度に出た注意報は、苫小牧市の一部(6月11日〜30日)、新ひだか町の一部(7月6日〜8月5日)、更別村・中札内村(7月17日〜18日)で、いずれも終わっている。
ただ、注意報が出ていない=ヒグマが出ていない、ではない。NHKのまとめでは、9月25日夕方から28日夕方までの3日間に、警察や行政が発表したヒグマの出没情報が道内で24件あった。
注意報は、市街地の近くで頻繁に出る、人家の敷地で痕跡が見つかる、といった条件がそろったときに出るものだ。山の中やキャンプ場の近くで1回見られた、という段階では出ない。だから①の道のページだけ見て「出てないから大丈夫」と判断すると、足りない。
今年の人身事故は1件。被害者はキャンパーではなかった
北海道庁が公表している令和8年度(2026年度)のヒグマによる人身事故は、2026年9月29日時点で1件だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生日時 | 2026年4月26日 17時ごろ |
| 場所 | 後志管内 島牧村 |
| 被害 | 69歳男性が負傷 |
| 状況 | 春期管理捕獲のために6人で入山したハンター。 |
| 沢の上に出たヒグマを撃ったところ、ヒグマが転がり落ちてきて襲われた |
今年の1件は、銃を持ってヒグマを獲りに入った人の事故だった。キャンプや山菜採りの一般の人ではない。
うーん..ここは正直、調べるまで知らなかったわ。ニュースの印象だと、もっと一般の人が襲われている気がしていた。数字で見ると、今年の北海道は「出没は多いが、人身事故はここまで少ない」という状態だ。
ただし、過去5年では36人が被害にあっている
北海道警察の資料(令和8年9月作成)では、過去5年間のヒグマによる被害者は36人。そのうち4月から8月の被害が全体の約6割を占める。
今年が1件で済んでいるのは、今年の話でしかない。年に数人から十人近くが被害にあう、というのが北海道のふつうだと思っておいたほうがいい。
本州のクマのニュースが、北海道ではそのまま使えない理由
このブログでは前にブナが豊作でもクマ出没は減るとは限らない、という記事を書いた。あれは東北のツキノワグマの話だ。北海道に住んでいる人が読むと、ズレるところがある。
| 比べること | 本州(東北など) | 北海道 |
|---|---|---|
| クマの種類 | ツキノワグマ | ヒグマ(国内では北海道にだけいる) |
| 秋のニュースの中心 | ブナ・ドングリの豊凶予測 | 秋のヒグマ注意特別期間(9/1〜10/31) |
| 県・道の警戒情報 | 県ごとの出没警報・注意報 | 道のヒグマ警報・注意報(振興局・市町村単位) |
| 見る順番 | 県 → 市町村 | 道 → 市町村 → キャンプ場 |
いちばん大きいのは、ニュースで流れる「ブナが豊作」「ドングリが凶作」が、北海道の判断材料になっていないことだ。全国ニュースのクマの話は東北が中心になりやすい。北海道で聞いていると、なんとなく自分の話のように聞こえるが、場所も種類も違う。
そして、北海道のヒグマは少なくない。道が公表している最新の推定(2024年末)では、道内5つの地域の中央値を足すと約1万2,000頭になる。道は分布域も2002年から2017年にかけて広がっているとしている。「北海道で山の近くに行けば、そこはヒグマの住んでいる場所」と考えるほうが自然だと、オッサンは思っている。
オッサンは、よく行くキャンプ場でヒグマの看板を見た記憶がない
ここからは体験の話。あまり胸を張れる話ではない。
オッサン家は、嫁と息子2人(15歳と11歳)、それにミニチュアダックスのリョータで北海道のキャンプ場に行っている。岩内町のマリンビューには季節を変えて何度も通っているし、この9月には南幌町のきららパークでテントの初張りもした。
で、マリンビューでヒグマの看板を見た記憶がない。何度も行っているのに、だ。マリンビューのレポート記事にも正直にそう書いた。
看板がないことは、ヒグマがいないことの証明にはならない。頭ではわかっている。でも実際は、看板がないと気にしなくなるんだよなぁ..。人間なんてそんなもんだと思う。
そのくせ、3年前にはビビってキャンプ自体をやめている
2023年5月、幌加内町の朱鞠内湖で、釣りをしていた男性がヒグマに襲われて亡くなった。同じ北海道の話だ。
そのニュースを見て、オッサンはキャンプに行くこと自体をやめた。行き先を変えたんじゃない。やめたんだわ。下の子はまだ小学生で、「万が一があったら」と思ったら、もう予約する気になれなかった。
看板がないと気にしない。怖いニュースを見ると全部やめる。両極端なんだよ。自分でもわかってる(笑)。
で、今回あらためて調べて気づいた。どっちの時も、行き先のヒグマ情報は1回も見ていなかった。見ていたのは、看板があるかないかと、テレビのニュースだけだ。
【オッサンの意見】過剰にビビるのも、気にしなくなるのも、原因は同じ「調べていない」だ。だから次の章の3つは、オッサン自身が今後やることとして書いている。
北海道でキャンプに行く前に見る3つの情報
① 北海道庁のヒグマ警報・注意報(LINEでも届く)
まず道のページで、注意報・警報が出ている地域がないかを見る。「北海道 ヒグマ 注意報」で検索すれば出てくる。
道はLINE公式アカウントでも配信している。毎回ページを見に行くのが面倒な人は、友だち追加しておくと勝手に届く。オッサンみたいな「調べない人間」には、こっちのほうが向いていると思う。
注意点がひとつ。道のページは、注意報が出ていないあいだは更新が止まっていることがある。9月29日に見たときも、更新日は7月のままだった。「出ていない」ことの確認には使えるが、それ以上の情報はない。だから②に進む。
② 行き先の市町村の出没情報(ここが本命)
いちばん役に立つのは、キャンプ場がある市町村のページだ。「(町の名前) ヒグマ」で検索すると、多くの市町村が目撃情報の一覧やお知らせを出している。札幌市や苫小牧市のように、日付と場所を一覧にしているところもある。
見るのは件数ではなく、日付と場所だ。
- キャンプ場の近くで、直近いつ見られたか(1週間以内か、2か月前か)
- 同じ場所で何度も出ていないか
- キャンプ場に行く道の途中で出ていないか(林道・峠)
オッサンの線引きは前から「目撃情報があった近辺には行かない」だ。ただ、これまでは「近辺」も「最近」も、何も調べずに言っていた。これからはこのページで確かめてから決める。
③ キャンプ場のお知らせ(なければ電話で聞く)
最後にキャンプ場の公式サイトやSNSのお知らせを見る。場内や周辺で出たときに、サイトの一部を閉めたり、利用を制限したりすることがある。
書いていなければ電話で聞いていい。「最近ヒグマの目撃はありましたか」「出たときはどうしていますか」。この2つで十分だ。答えがすぐ具体的に返ってくるところは、ちゃんと把握している。
ちなみに朱鞠内湖は事故のあと、電気柵と監視カメラをつけ、単独行動を原則禁止にするルールを作った。キャンプ場が「何をしているか」を見るときの、ひとつの目安になると思う。
子連れ・犬連れで、現地でやること
行くと決めたら、あとは現地の話だ。道と道警が呼びかけていることを、子連れ・犬連れキャンプに置き換えるとこうなる。
| 道・道警の呼びかけ | キャンプでやること |
|---|---|
| 食べ物やゴミは放置せず、必ず持ち帰る | 夜寝る前に、テーブルの上の食べ物とゴミを全部しまう。車の中に入れる |
| ペットフードなど匂いのあるものを野外に放置しない | 犬のごはんの食べ残し・袋を外に置きっぱなしにしない |
| 複数で行動する | 子どもを一人でトイレや炊事場に行かせない(特に夕方と夜) |
| 鈴やラジオで人の存在を知らせる | 場内の散歩道や周辺を歩くときは、話しながら歩く・鈴をつける |
| フンや足跡を見つけたら引き返す | 散歩中に見つけたらその先へ行かない。 |
| キャンプ場の管理棟に伝える | 早朝・夕暮れ・夜間は十分注意する | 朝夕の犬の散歩は、場内の明るいところだけにする |
ペットフードが名指しで入っているのは、オッサン家にはけっこう刺さった。リョータのごはんも、食べ終わったらすぐ片づける対象だ。当たり前といえば当たり前だが、キャンプは酒も入るし、片づけがつい後回しになりがちなんだよな。
そして子どものトイレ。うちの息子たちは15歳と11歳で、もう一人で行ける年だ。でも夜と朝方は、大人が一緒に行ったほうがいい。「複数で行動」を子連れキャンプで一番守りにくいのはここだと思う。
クマ撃退スプレーは?オッサンは持っていない
北海道警察は、注意事項のひとつに「万が一に備え、熊撃退スプレーを携行する」を入れている。
正直に書くと、オッサンはクマ撃退スプレーを持っていない。選び方は、2026年8月に環境省が出した推奨要件をクマ撃退スプレーの選び方の記事にまとめた。北海道庁も同じ推奨要件を紹介しているので、ヒグマでも基準は同じものが使える。
【オッサンの意見】ただ、スプレーより先にやることがある。道の呼びかけのいちばん上は「ヒグマに遭わないことが重要」だ。スプレーは遭ってしまったあとの道具。遭わないための3つの確認をしないでスプレーだけ買うのは、順番が逆だと思っている。
ヒグマとキャンプのよくある質問(FAQ)
Q1. 北海道でヒグマに注意すべき時期はいつですか?
春から秋までずっとです。北海道は毎年9月1日〜10月31日を「秋のヒグマ注意特別期間」にしています。一方で北海道警察の資料では、過去5年の被害の約6割は4月〜8月に起きています。「秋だけ気をつければいい」わけではありません。
Q2. ヒグマの注意報が出ていなければ、キャンプに行っても大丈夫ですか?
それだけでは判断できません。注意報は、市街地付近で頻繁に出没したときなどに出るもので、山やキャンプ場の近くで目撃されただけでは出ません。2026年9月下旬は注意報がない中で、3日間に24件の出没情報がありました。行き先の市町村の出没情報もあわせて確認してください。
Q3. ヒグマの出没情報はどこで調べればいいですか?
北海道庁、行き先の市町村、キャンプ場の3つです。道のページ(LINE公式アカウントでも配信あり)で注意報・警報の有無を見て、市町村のページで直近の目撃日と場所を確認し、最後にキャンプ場のお知らせを見ます。載っていなければ、キャンプ場に電話で聞いてかまいません。
Q4. 犬を連れてキャンプに行くとき、ヒグマ対策で気をつけることは?
ペットフードを外に置きっぱなしにしないことです。北海道庁は、ゴミや保存食と並んでペットフードも「野外に放置しない」ものとして挙げています。食べ残しと袋はすぐ片づけ、朝夕の散歩は場内の明るい場所にとどめるのが安心です。
Q5. 本州のクマ対策の記事は、北海道でも参考になりますか?
基本の考え方は共通ですが、情報源が違います。本州はツキノワグマで、秋はブナなどの豊凶予測がよく話題になります。北海道はヒグマで、道独自の注意報・警報と「秋のヒグマ注意特別期間」があります。北海道では道と市町村の情報を優先してください。
まとめ:北海道の秋キャンプは、行く前の3分で決まる
- 2026年の「秋のヒグマ注意特別期間」は10月31日まで。北海道の秋キャンプは、シーズン最後までこの期間の中にある
- 9月29日時点で注意報・警報はない。でも9月25〜28日の3日間で出没情報は24件あった
- 今年の人身事故は1件で、被害者は捕獲中のハンター。ただし過去5年では36人が被害にあっている
- 本州の「ブナ豊作・凶作」のニュースは、北海道の判断には使えない
- 見るのは「道 → 市町村 → キャンプ場」の3つ。現地では食べ物・ゴミ・ペットフードをしまい、子どもを一人にしない
オッサンは、看板がなければ気にしなくなり、怖いニュースを見たら全部やめてきた。どっちの時も、行き先のことは調べていなかった。
今日やることは1つでいい。次に行くキャンプ場の町の名前を入れて、「(町の名前) ヒグマ」で検索してみてほしい。直近の目撃日を見るだけで、行くか行かないかを自分で決められるようになる。
北海道のキャンプ場は、10月末ごろから次々に閉まる。行ける週末はあと数回だ。調べたうえで、行けるなら行ったほうがいい。テントを買ったばかりの家族は、オッサンがゼーレエアーの初張りで1時間かかった話を先に読んでおくと、現地で慌てずにすむ。空いているキャンプ場の探し方はキャンプ場の稼働率16.3%の記事に書いた。
読んでいただきありがとうございます。
出典
- 北海道庁「ヒグマ警報及び注意報等について」(2026年9月29日確認)
- 北海道庁「ヒグマ注意報について」(2026年8月6日更新)
- 北海道 宗谷総合振興局「令和8年度秋のヒグマ注意特別期間について」(2026年8月24日)
- 北海道庁「ヒグマによる人身事故等発生状況」(令和8年度 1例目 島牧村)
- 北海道警察「ヒグマに注意」(令和8年9月作成の資料)
- 北海道庁「ヒグマ管理の計画・方針等」(「最新の推定個体数と平成26年(2014年)末時点を100としたときの個体数指数及び管理措置」PDF=2024年末推定)
- NHK「北海道 ヒグマ出没情報(9月25日〜28日)」
- 朱鞠内湖公式「朱鞠内湖ルールを作りました」


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