※本記事は2026年10月18日時点の情報です。北海道の灯油の価格は週ごとに変わります。国の補助の開始日や中身は、経済産業省の発表で確認してください。テントの中で石油ファンヒーターを使う話が出てきますが、使い方は必ず製品とテントの取扱説明書、メーカーの案内に従ってください。
どうもおはこんばんにちは!オッサンです。今日も少しの時間お付き合いお願いします。
北海道の灯油が、過去最高の値段になった。経済産業省の調査では、2026年10月13日時点の灯油の店頭価格は北海道平均で1リットル155円50銭。去年の同じ時期は125円ほどだったので、約30円高い。
国は11月から、割高な輸入灯油に補助を出すと決めた。ただ、「いくらまで下げる」という目標は出していない。

ポリタンク
先に白状しておくと、オッサンの家は暖房がガスだ。家の灯油代では困っていない。灯油を使うのは冬キャンプのときだけだ。この記事では、なぜ北海道だけ灯油が高いのか、国の補助で下がるのかを一次情報で整理したうえで、冬キャンプの灯油代が実際いくら上がったのかを計算してみる。
結論:北海道の灯油は去年より約30円高い。国の補助は11月から
先に結論を書いておく。
| 項目 | 1リットルあたり |
|---|---|
| 北海道平均(2026年10月13日) | 155円50銭(過去最高) |
| 全国平均(2026年10月13日) | 142円40銭 |
| 北海道平均(2025年10月14日) | 125円10銭 |
| コープさっぽろの宅配(札幌地区・2026年10月) | 159円 |
- 北海道は全国平均より13円高く、去年の同じ時期より約30円(約24%)高い
- 国は11月から、割高な輸入灯油に補助を出す。対象は2027年3月の輸入分まで
- ただし目標価格はない。北海道経済産業局は、効果が出るのは11月以降としている
- 冬キャンプの灯油代の値上がりは、1泊100円に届かない。痛いのは、家の暖房を灯油でまかなっている家だ
ちなみに上の155円50銭は、ガソリンスタンドの店頭価格だ。ホームタンクに配達してもらう価格は、店頭より高いのがふつうで、コープさっぽろは10月1日に宅配価格を1リットル15円上げ、札幌地区で159円にしている。
北海道の灯油はなぜ高い?報道で言われている3つの理由
ここは報道の説明を並べる。落ち着いて読んでほしい。
① 輸入灯油が国内品より約20円高い
時事通信によると、中東情勢の影響で、輸入灯油は国内で精製した灯油より1リットルあたり約20円高くなっている。日本で使う灯油の中心は国内精製品で、輸入灯油は一部にとどまる。
② 北海道は輸入品の比率が高い
読売新聞の取材に、桃山学院大学の小嶌正稔教授は「北海道は輸入品の比率が高いため、価格が急速に上がった」と指摘している。
全国的には一部にすぎない輸入灯油の値上がりが、北海道の店頭には大きく響いている、ということだ。
③ 冬を前に、灯油を確保しようと発注が増えた
時事通信は、道内の給油所や卸売業者が灯油の確保に不安を抱き、暖房の需要が本格化する前に発注量を増やしたとみられると伝えている。経済産業省は業者に、例年並みの発注量にするよう呼びかけた。
ただし「灯油が足りない」わけではない
政府関係者は、灯油は国内消費の9割以上を国内精製でまかなっていて、国内では足りている。いまは不安が先行している、との見方を示している(読売新聞)。
【オッサンの意見】だから、家でもキャンプでも、買いだめはしないほうがいい。みんなが不安で多めに買うと、それ自体が値段を押し上げる。③はまさにそういう話だと思っている。
国の対策:11月から輸入灯油に補助。でも目標価格はない
経済産業省は2026年10月16日、灯油の価格高騰対策を発表した。中身は3つだ。
- 割高な輸入灯油に補助を出す。灯油を輸入する元売りや商社に、国内精製品と同じくらいの値段で売れるよう差額を補助する。財源はガソリン補助金の基金。11月から導入し、2027年3月の輸入分まで
- 元売りが直接売る仕組みを新しく作る。給油所や卸のほか、医療・農業の事業者も対象。寒い地域で灯油が手に入らなくなる不安をなくすのがねらい
- 元売りや卸に、販売・発注を前年同月並みの量にするよう求める
ただし、具体的な目標価格は示していない。北海道経済産業局は、効果が出るのは11月以降としている。
うーん..「11月から補助」と聞くと、11月になったら下がる気がするよなぁ。でもこの補助は「輸入灯油と国内品の差額」を埋めるもので、店頭の値段をいくらにする、という約束ではない。下がるかどうかは、11月下旬の価格を見ないと分からない。11月の価格が出たら、この記事に追記する。
道内18の生協でつくる北海道生活協同組合連合会の会長理事は、北海道経済産業局への緊急要請の場で「暖房をつけるか食費を削るかという話で、生死に関わる問題だ」と話している(読売新聞)。北海道の冬の灯油は、ぜいたく品じゃない。
オッサンの家はガス暖房。灯油を使うのは冬キャンプだけ
ここからは体験の話。
オッサン家は、嫁と息子2人(15歳と11歳)、それにミニチュアダックスのリョータ。北海道でファミリーキャンプをしていて、冬キャンプにも行く。
家の暖房はガスだ。だから今回の灯油の値上がりは、家計への直撃はない。ここは正直に書いておく。灯油の暖房で冬を越す家の苦しさを、オッサンは同じ温度では書けない。
灯油を使うのは冬キャンプのときだけ。テントの暖房に、コロナのポータブル電源対応の石油ファンヒーター(FH-CPF25)を持っていっている。
レインボーは全然暖かくなかった
石油ストーブは、前にも買ったことがある。トヨトミのレインボーだ。かなり前に買ったけど、オッサンには全然暖かくなかった。
正直、もういらないなと思っている(笑)。
薪ストーブは持っている。でも怖い
薪ストーブも持っている。でも怖い。
2020年1月、ポーランド軍幕に新保製作所の薪ストーブ「チョッパー」を入れたら、幕が熱くなりすぎて燃えないか不安になった。結局、同じ空間で寝るのはあきらめている。その話はポーランド軍幕に薪ストーブチョッパーはデカかったって話に書いた。−15℃の夜に、途中で車に逃げて寝たこともある。
あれから6年。いま冬キャンプで使っているのは、ボタンひとつで点火できるファンヒーターだ。ビビりのオッサンは、今のところこれに落ち着いている。
灯油はスタンドで10Lのポリタンクを満タンにしていく
キャンプ用の灯油は、ガソリンスタンドで10リットルのポリタンクに入れて買っている。
1泊でどれだけ使うかは、測ったことがない。足りなくなったら困るから、心配で毎回満タンにしていく。冬の北海道で灯油が切れたら..と思うと、多めに持っていきたくなるんだよ。
冬キャンプの灯油代を計算してみた
測ったことがないなら、計算すればいい。メーカーの仕様で計算してみた。
オッサンのファンヒーターは、コロナのFH-CPF25。アウトドア向けブランド「OUTFIELD」のポータブル電源対応モデルで、最大の暖房出力は2.5kWだ。仕様はこうなっている。
| 項目 | FH-CPF25 |
|---|---|
| 暖房出力 | 2.50〜0.66kW |
| タンク容量 | 3.6L |
| 燃焼継続時間 | 強14.8〜弱56.3時間 |
| 燃料消費量(強) | 約0.243L/時 |
| 燃料消費量(弱) | 約0.064L/時 |
| 燃えているときの消費電力 | 8.5〜14W |
| 点火するときの消費電力 | 166W |
燃料消費量は、同じコロナのFH-CP25Yの仕様表の数字だ。FH-CPF25は暖房出力・タンク容量・燃焼継続時間がFH-CP25Yとまったく同じで、タンク容量を燃焼継続時間で割っても同じ数字になる(3.6L÷14.8時間=約0.243L)。
1時間の灯油代は、強でも約38円
1時間あたりの灯油代を、去年と今年の北海道平均で計算するとこうなる。
| 強 | 弱 | |
|---|---|---|
| 去年(125円10銭) | 約30円/時 | 約8円/時 |
| 今年(155円50銭) | 約38円/時 | 約10円/時 |
| 値上がり | 約8円 | 約2円 |
1泊9時間たいても、値上がりは100円に届かない
たとえば、夕方16時から寝る22時までの6時間と、朝6時から撤収の9時までの3時間で、合計9時間。ずっと「強」でたいたとする。実際は弱にする時間もあるので、多めの見積もりだ。
| 強で9時間 | FH-CPF25 |
|---|---|
| 使う灯油 | 約2.2L |
| 去年の灯油代 | 約274円 |
| 今年の灯油代 | 約340円 |
| 値上がり | 約66円 |
1泊あたりの値上がりは、多めに見ても100円に届かない。自販機のジュース1本分もない。
10Lのポリタンクは、1泊にはだいぶ多かった
そもそも、本体のタンク3.6Lだけで、強のまま約14.8時間もつ。1泊9時間なら、タンク1杯で足りる計算だ。
10Lのポリタンクなら、強でたき続けても約41時間。1泊9時間なら、8割近くが余る。
満タン10Lの値段は、去年なら約1,250円、今年は約1,555円。差は約300円。
うーん..毎回心配で満タンにしていたけど、計算してみると1泊なら10Lはだいぶ多い。とはいえ、真冬の北海道で灯油が切れるのは本当に困る。【オッサンの意見】余るのを分かったうえで多めに持っていくのは、アリだと思っている。大事なのは、余った灯油の扱いだ(後で書く)。
【オッサンの意見】正直、キャンプの灯油代は、値上がりしても困るほどじゃない。困るのは、毎日家で灯油をたいている家だ。仮にひと月に200リットル使う家なら、30円上がるだけで月6,000円増える。キャンプの1泊66円とは桁が違う。
使って分かった欠点は結露
いいことばかり書くと信用されないので、欠点も書く。オッサンが感じている一番の欠点は、結露だ。
灯油は燃えると水蒸気が出る。石油ファンヒーターには煙突がなく、燃えたあとの空気をそのままテントの中に出す。だから冬のテントで使うと、天井も含めて、幕の内側がびちゃびちゃになる。
びちゃびちゃの幕を見るたびに、正直憂鬱になる。でも、寒いから仕方ない。冬の北海道で暖房なしのテントは、オッサンには無理だ。
結露には昔から悩まされていて、2020年には結露で寝袋が濡れたのが嫌で、モンベルのシュラフカバーを買っている。その話はモンベルのシュラフカバー要るの?要らないの??に書いた。
薪ストーブは煙突から外に煙を出すけど、オッサンには怖い。ファンヒーターは扱いが楽だけど、結露する。どっちを取っても、何かをがまんすることになるんだよなぁ。
そして、テントの中に出ているのは水蒸気だけじゃない。だから次の章が大事になる。
テントの中で石油ファンヒーターを使うときの、メーカーの注意
ここは大事なので、オッサンの体験ではなくメーカーの案内を書く。
コロナは「キャンプなどテント内でストーブを正しくご使用いただくために」というページを出していて、テントの中で石油ストーブ・石油ファンヒーターを使うときの条件を示している。主なものはこうだ。
| 項目 | コロナの案内 |
|---|---|
| 使えるテント | ベンチレーター(通気口)があり、フロアシートを外せること |
| 換気 | 使うときは通気口を開けておく。降雪時は通気口がふさがれないように注意 |
| 距離(ファンヒーター) | 正面・上面は100cm以上、側面・背面は15cm以上あける |
| 燃焼機器の数 | テントの中で使う燃焼機器(ストーブ・こんろ・バーナー・ランタンなど)は1台だけ |
| 置き場所 | 水平で安定した場所。雪の上では使わない。屋外や、通気口・出入口の近くなど風が当たる場所でも使わない |
| 寝るとき・離れるとき | 就寝するときや、短時間でもテントを離れるときは必ず消火する |
北海道の冬キャンプで効いてくるのは「降雪時の通気口」と「雪の上で使わない」だ。夜のうちに雪が積もると、ベンチレーターがふさがっても気づきにくい。
一酸化炭素は、においも色もない
燃焼器具をテントや車の中で使うと、一酸化炭素中毒の危険がある。ガス器具や炭火については、日本ガス石油機器工業会などが「テントの中や車の中では絶対に使わないで」と呼びかけていて、一酸化炭素は無色・無臭で、気がつかないうちに体内に入り込むと注意している。
オッサンは、ファンヒーターを使うときは一酸化炭素チェッカーを置いている。
正直に書く:寝るときに消すかは、日による
ここは書くかどうか迷った。でも、正直に書く。
寝るときにファンヒーターを消すかどうかは、日による。つけたまま寝た夜もある。
でも、コロナは「就寝するときは必ず消火」と書いている。だからこれは、オッサンがやっていても正しいやり方ではない。【オッサンの意見】一酸化炭素チェッカーを置いているから大丈夫、という話でもないと思っている。チェッカーは最後の保険で、許可証じゃない。
この記事を読んだ人は、真似しないでほしい。メーカーの案内どおり、寝るときは消して、寝袋とマットで寒さをしのぐ。それが正解だ。
ポータブル電源は「正弦波・定格200W以上」
ポタ電対応といっても、どのポータブル電源でもいいわけではない。コロナは、純正弦波または正弦波・100V・定格出力200W以上のものを使うよう書いている。修正正弦波や疑似正弦波などは、異常燃焼や誤動作の原因になるので使えない。
電気のほうは、あまり心配しなくていい。コロナは、消費電力が同じFH-CP25Yについて、540Whのポータブル電源なら強のまま約27時間動くと説明している。ただし点火には約5〜7分かかるので、寒い朝はそこだけ覚悟しておく。
灯油が高い冬に、キャンプ用の灯油で気をつけること
買いだめしない
前に書いたとおり、国内の灯油は足りているという見方が出ている。安くなるのを待ってまとめ買いするより、行く前に、その回に使う分を買うほうがいい。
古い灯油は次のシーズンに持ち越さない
コロナは、前のシーズンから持ち越した灯油や、日光が当たる場所・高温の場所に置いた灯油は変質しやすいとして、使わないよう呼びかけている。変質した灯油は故障の原因になる。
毎回10Lを満タンで持っていくと、シーズンの終わりに灯油が残りやすい。余った分はそのシーズンのうちに使い切る段取りを、先に考えておきたい。
ファンヒーターを運ぶときは灯油を抜く
コロナは、ファンヒーターを運ぶときは、必ず給油タンクと本体の固定タンクの灯油を抜くよう書いている。付属の固定タンクキャップは、灯油を密封するものではない。キャンプは毎回運ぶので、ここは忘れやすい。
北海道の灯油と冬キャンプのよくある質問
Q1. 北海道の灯油はなぜ高いのですか?
輸入灯油が値上がりし、北海道はその比率が高いためと説明されています。中東情勢の影響で、輸入灯油は国内精製品より1リットルあたり約20円高くなっています。北海道は輸入品の比率が高いと専門家が指摘していて、冬を前に業者が発注を増やしたことも重なったとみられています。
Q2. 灯油の補助はいつからですか?いくら下がりますか?
2026年11月から始まる予定ですが、下がる金額は決まっていません。経済産業省は輸入灯油と国内精製品の差額を補助するとしていて、2027年3月の輸入分までが対象です。目標価格は示されておらず、北海道経済産業局は効果は11月以降としています。
Q3. 今のうちに灯油を買いだめしたほうがいいですか?
買いだめはおすすめしません。政府関係者は、灯油は国内消費の9割以上を国内精製でまかなっており、足りていると見ています。不安による発注の増加が価格を押し上げた面もあるので、必要な分をその都度買うのが無難です。古い灯油は変質しやすいので、シーズンをまたいで保管しないでください。
Q4. 冬キャンプの灯油代は1泊いくらですか?
2.5kWの石油ファンヒーターを強で9時間使うと、今の北海道の価格で約340円です。コロナのFH-CPF25の燃料消費量(強で約0.243L/時)と、北海道平均155円50銭(2026年10月13日)で計算しました。去年の同じ時期と比べた値上がりは、1泊約66円です。
Q5. テントの中で石油ファンヒーターを使ってもいいですか?
製品とテントの取扱説明書が認める条件を守る場合に限られます。コロナは、ベンチレーターがありフロアシートを外せるテントで、通気口を開け、燃焼機器は1台だけにし、就寝するときや離れるときは必ず消火するよう案内しています。条件は製品ごとに違うので、必ず自分の製品とテントの取扱説明書を確認してください。
まとめ:北海道の灯油は高い。でもキャンプは計算すれば怖くない
- 北海道の灯油は2026年10月13日時点で155円50銭。過去最高で、去年の同じ時期より約30円高い
- 理由は、輸入灯油の値上がり、北海道の輸入比率の高さ、冬前の発注増と説明されている。ただし国内では足りているという見方もある
- 国は11月から輸入灯油に補助を出す。目標価格はなく、効果は11月以降
- 冬キャンプの灯油代の値上がりは、1泊100円に届かない。困るのは、家の暖房が灯油の家だ
- テントの中で使うなら、メーカーの条件を守る。寝るときは消す。欠点は結露
今日やることは1つでいい。自分のストーブの取扱説明書で「燃料消費量(L/時)」を見て、キャンプで使う時間をかけてみてほしい。1泊に何リットル要るかが分かれば、買いすぎも、足りなくなる心配も減る。
冬の準備は灯油だけじゃない。タイヤ交換の時期は北海道の冬タイヤ交換の記事に書いた。
11月に補助が始まって、北海道の灯油がどう動いたか。分かったら、この記事に追記する。
読んでいただきありがとうございます。
出典
- 時事通信「灯油、業者は例年並み発注を 北海道で店頭価格が最高値―経産省」(2026年10月15日)
- 時事通信「灯油価格安定へ補助金導入 直販制度創設で供給不安解消―経産省」(2026年10月16日)
- 読売新聞「灯油が高騰、冬本番前の北海道では不安の声」(2026年10月17日)
- NHK「赤澤経産相 灯油の価格高騰対策を実施へ」(2026年10月16日)
- 北海道経済産業局「灯油の地域別価格」(2025年10月分)
- コロナ ニュースリリース(FH-CP25Y)(2022年8月17日)
- BE-PAL「老舗メーカー新ブランドのストーブ&ファンヒーターをチェック!」(FH-CPF25の仕様)(2023年4月1日)
- コロナ「キャンプなどテント内でストーブを正しくご使用いただくために」(2026年10月18日確認)
- 日本ガス石油機器工業会・日本ガス機器検査協会 アウトドア用ガス器具の注意チラシ
- 家電Watch(コロナの石油暖房機の使い始めの注意)


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