※本記事は2026年9月時点の情報です。高速道路の割引制度・渋滞予測・クマの出没状況はいずれも変わります。出発前に必ずNEXCO各社および環境省の最新情報を確認してください。
おはこんばんにちわオッサンです。2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から23日(水)までの11年ぶりの5連休。ただし今年は、条件がひとつ悪い。
この5日間は、ETCの休日割引が1日も使えない。
NEXCO各社は「渋滞の激化を避けるため」として、期間中の休日割引適用を見送ることを2026年8月28日の発表で明記している。つまり混むうえに高い。この記事では、NEXCOが公表した渋滞予測の数字を確認したうえで、毎日トラックで道路を走っているオッサンの視点から「連休の道路が実際に何時から詰まるのか」を書く。そのうえで、子連れでキャンプに行く場合の出発時刻を3パターンに整理する。
結論:シルバーウィークの渋滞は「混むうえに割引なし」
先に結論を書く。2026年のシルバーウィークの高速道路は、次の3つが同時に来る。
- 11年ぶりの5連休で、そもそも交通量が多い
- 5日間すべてETC休日割引が適用外(普通車・軽で通常30%引きが効かない)
- 初日の9月19日は第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)の開会式と重なる
対して、打てる手は3つある。
- 深夜割引(0時〜4時)に逃がす。休日割引と違い、こちらは期間中も生きている
- 下りのピーク(9月21日)と上りのピーク(9月22日)を外す
- 初日を捨てて、21日の早朝に出る
以下、その根拠と、子連れで実際にどう組むかの話をしていく。
9月19日〜23日は、5日間すべて休日割引が使えない
まず事実確認から。2026年9月19日(土)〜23日(水)の5日間は、ETC休日割引が適用されない。
NEXCO東日本が2026年8月28日に出した全国版の渋滞予測資料に、「渋滞の激化を避けるため、期間中は休日割引が適用されません」と明記されている。NEXCO中日本の資料にも同じ記載がある。
つまり「土日祝だから安くなるはず」で計算していると、料金所を出たあとに想定より高い金額を見ることになる。
出典:NEXCO東日本「シルバーウィーク期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」(2026年8月28日発表)、NEXCO中日本【中日本版】
休日割引は、もともと「普通車と軽だけ・30%引き」の制度
そもそも休日割引がどういう制度か、正確に押さえておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 割引率 | 30% |
| 対象車種 | 普通車と軽自動車等(二輪車を含む)のみ。中型車・大型車・特大車は対象外 |
| 対象日 | 土曜・日曜・祝日(交通混雑期を除く) |
| 対象区間 | 地方部の高速国道・一般有料道路。大都市近郊区間(東京・大阪近郊)は対象外 |
| 条件 | ETC無線通信での走行 |
見落とされがちなのが下の2つだ。東京・大阪の近郊区間は、もともと割引が効かない。大都市近郊区間を含んで走った場合は、地方部の区間だけが割引の対象になる。
NEXCO西日本は運用例として「広島〜名古屋西で通常料金10,200円が7,600円」を挙げている。差額は2,600円で、率にすると約25%。30%より小さいのは、大都市近郊区間が含まれているからだ。
出典:NEXCO西日本「休日割引」、NEXCO東日本 ドラぷら「ETC休日割引」
2026年度は、3連休もすべて除外されている
シルバーウィークだけの話ではない。2026年3月17日、NEXCO東日本・中日本・西日本・本州四国連絡高速道路・宮城県道路公社の5者が連名で2026年度の休日割引適用日を発表している。そこに適用除外期間として挙げられているのが、次の5つだ。
「ゴールデンウイーク、お盆、年末年始、シルバーウイークおよび3連休」
出典:「2026年度における休日割引適用日のお知らせ」(令和8年3月17日)
3連休がすべて除外されていることに注目してほしい。「連休だから安く行ける」という前提そのものが、2026年度はもう成り立たない。そう考えたほうが現実に合う。
自分の走行日が適用日かどうかは、別紙の年間カレンダー(PDF)で1日単位で確認できる。
シルバーウィークの渋滞予測を読む:下りは21日、上りは22日
NEXCO各社の予測では、全国の高速道路で10km以上の渋滞が上下線合計279回発生する見込み。下り線のピークは9月21日(月・敬老の日)、上り線のピークは9月22日(火・国民の休日)とされている。
「初日が一番混む」と思い込みがちだが、今年の予測はそうなっていない。5連休は日程に幅があるぶん、出発が分散して中日にずれ込む形だ。
予測されている主な渋滞(路線別)
| 路線・方向 | 日付 | 最大渋滞長 | 場所 |
|---|---|---|---|
| E17 関越道 上り | 9月22日(火) | 最大40km | 坂戸西スマートIC付近が先頭 |
| E20 中央道 下り | 9月19日(土)・20日(日) | 最大45km | ― |
| E20 中央道 上り | 9月22日(火) | 最大30km | ― |
| E1 東名・E1A 新東名 | 9月19日(土) | 断続的に最大50km・通過約130分 | 伊勢湾岸道経由。6時頃〜20時頃 |
| E4 東北道 下り | 9月19日(土)・20日(日) | 最大10km | 福島トンネル付近(二本松IC⇒福島西IC) |
東北道は5km以上の渋滞が下り3回・上り3回の計6回と、関東・中京圏に比べれば穏やかな予測になっている。行き先の選び方で、受ける影響がまったく違うということでもある。
出典:NEXCO東日本 全国版、NEXCO中日本 中日本版、NEXCO中日本 東海地方版、NEXCO東日本 東北版(いずれも2026年8月28日発表)
初日はアジア競技大会と重なる
NEXCO中日本の東海地方版の資料には、初日の9月19日が第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)の開会式と重なることが明記されている。東名・新東名で50kmという予測が出ているのは、連休の交通量にこれが乗るためだ。
中京圏を通過するルートを考えているなら、19日を避けるだけで体感がかなり変わるはずだ。
配達で走っている側から見た、連休の道路
ここまで予測の数字を並べておいて何だが、毎日走っている人間の体感として、いちばん言いたいのはこれだ。連休の道路は、朝は空いている。混むのは昼からだ。
これは渋滞予測の読み方と、少しズレる。今回NEXCOが出している東名・新東名の予測は「6時頃から20時頃まで」となっている。数字だけ見ると、朝から晩までずっと詰まりっぱなしのように読める。
だが実際に走っていると、朝のうちはだいたい流れる。予測が「6時頃から」と書いているのは、その時間帯から渋滞が発生し始める、という意味であって、6時に走れば必ずハマるという意味ではない。
体感として詰まり始めるのは昼だ。理由は、たぶん単純で――朝ゆっくり出た車が、全部同じ時間帯に集まってくるのだと思っている。そして一度詰まると、そこから夕方まで戻らない。(※ここは統計ではなく、あくまで一運転者としての所感)
だから、この記事で「21日の早朝に出ろ」「5時台には乗れ」と書いているのは、NEXCOの予測から逆算した机上の話ではない。単純に、朝は走りやすいからだ。
帰りも同じ理屈になる。この記事で23日の午前中に帰ることを勧めているのは、午後になれば上りが詰まるのが目に見えているからだ。行きも帰りも、午前中に動く。連休の高速で言えることは、突き詰めるとそれだけかもしれない。
休日割引が効かないと、実際いくら変わるのか
単純計算で、片道4,000円の区間なら往復で約2,400円の差になる。
休日割引は30%引きなので、片道4,000円が2,800円になるはずだった。それが今年は適用されない。差は片道1,200円、往復で2,400円だ。
| 通常料金(片道) | 休日割引が使えた場合 | 差額(往復) |
|---|---|---|
| 3,000円 | 2,100円 | 1,800円 |
| 4,000円 | 2,800円 | 2,400円 |
| 6,000円 | 4,200円 | 3,600円 |
※あくまで割引率30%で計算した目安。大都市近郊区間を含む場合は割引率がこれより小さくなるため、実際の差額は上の表より少なくなる。
家族4人でキャンプに行って、キャンプ場代が1泊1万円前後だとすると、2,400円は無視できる金額じゃない。キャンプ場をひとつランク上げられる差だ。
深夜割引という逃げ道と、その落とし穴
休日割引は使えないが、深夜割引は期間中も生きている。
現行の深夜割引は、0時から4時までの間に高速道路を走行していれば約30%引き。ETC車であれば車種の制限もない。休日割引と違い、大型車も対象になる。
| 項目 | 休日割引 | 深夜割引(現行) |
|---|---|---|
| SW期間中 | 使えない | 使える |
| 割引率 | 30% | 約30% |
| 対象車種 | 普通車・軽等のみ | ETC車の全車種 |
| 時間帯 | 土日祝の終日 | 0時〜4時 |
ただし深夜割引は、これから制度が変わる
ここは注意が必要だ。深夜割引は見直しが決まっており、改定後は次のように変わる。
- 時間帯が22時〜翌5時(7時間)に拡大
- ただし走行分のみが対象になり、後日還元型(料金所では引かれない)に変更
- 22時台に流出した場合は約20%
- ETCマイレージサービスまたはETCコーポレートカードの事前登録が必要
そして肝心の開始日は、2026年9月時点でまだ決まっていない。NEXCO3社は2026年3月3日にシステム整備の完了を発表したが、検証作業が続いており、運用開始時期は「決まり次第お知らせする」とされている。
つまり今年のシルバーウィークは、現行の「0時〜4時・その場で30%引き」で走ることになる。ただし出発前に必ず公式サイトで確認してほしい。
出典:NEXCO東日本「高速道路の深夜割引見直しに向けたシステム整備の状況について」(2026年3月3日発表)
深夜割引を狙うときの、現実的な注意
ただし、子連れで0時〜4時を狙うのは簡単じゃない。オッサンが仕事で夜間に走っていて思うのは、次の3点だ。
- SA・PAが空いているとは限らない。連休中の深夜は、割引狙いの車が集まって逆に混む
- 眠気は割引で消えない。2時間走ったら休む前提で計画を組まないと、節約した2,400円が事故のリスクに変わる
- キャンプ場のチェックイン時刻に合わない。深夜に着いても入れない。道の駅などでの仮眠が前提になる
道の駅での仮眠と宿泊の線引きについては、国土交通省の見解を別記事で確認している。道の駅で車中泊はOK?仮眠と宿泊の境目を毎日休憩に使う運転手が解説で、国交省が実際に何と言っているかを原文で載せているので、深夜に動くつもりなら先に読んでおいてほしい。
ファミリーキャンプの出発時刻を3パターンで考える
結論から言うと、子連れなら「B. 21日の早朝発」がいちばん現実的だ。
パターンA|前夜発(9月18日の夜に出る)
| 高速料金 | 深夜割引が狙える(0時〜4時) |
| 渋滞 | ほぼ回避できる |
| 難点 | 平日の夜に出るため、仕事終わりから直行になる。眠気のリスクが最大 |
| 向いている人 | 子どもが車で寝られる。翌日の設営を午前中にゆっくりやりたい |
パターンB|9月21日の早朝に出る(初日を捨てる)
| 高速料金 | 割引なし(4時以降は通常料金) |
| 渋滞 | 下り線のピーク日だが、早朝に抜ければ影響は小さい |
| 難点 | 21日下りはピーク予測。5時台には乗りたい |
| 向いている人 | 子連れで一番おすすめ。生活リズムを大きく崩さずに済む |
パターンC|9月19日の朝に出る(初日発)
| 高速料金 | 割引なし |
| 渋滞 | 中央道下り最大45km、東名・新東名は最大50km。中京圏はアジア大会も重なる |
| 難点 | 5連休をフルに使えるが、往路で子どもの体力を削る |
| 向いている人 | 東北方面など、予測が穏やかなエリアに行く場合のみ |
3パターンの比較
| A. 前夜発 | B. 21日早朝発 | C. 19日朝発 | |
|---|---|---|---|
| 料金 | ◎ 深夜割引 | △ 通常料金 | △ 通常料金 |
| 渋滞回避 | ◎ | ○ | ✕ |
| 子どもの負担 | △ | ◎ | ✕ |
| 眠気リスク | ✕ | ◎ | ○ |
| 総合 | 中 | 推奨 | 低 |
帰りは9月22日(火)を避けてほしい。上り線のピークで、関越道は最大40kmの予測が出ている。23日の午前中に帰るか、22日なら早朝に動くかの二択だ。
ちなみにオッサンは、この5連休は仕事だ
ここまで出発時刻の話をさんざん書いておいて何だが、オッサン自身はこのシルバーウィーク、キャンプに行かない。仕事だからだ。
配達の仕事に11年ぶりの5連休は関係ない。世の中がカレンダーどおりに休んでいる間も、荷物は動く。だから今年のこの記事は、連休に出かける側ではなく、連休の道路を走る側から書いている。
で、これは毎回そうなんだが、連休の配達が忙しくなるのか暇になるのか、走ってみるまで読めない。事業所や店舗が閉まる分の荷物は確実に減る。一方で、個人宅は旅行で出払って不在が増える。減る要素と増える要素が両方あって、事前の予想がよく外れる。今年もたぶん、行ってみないとわからない。
そんな立場から言うので説得力があるのかわからないが、ひとつだけ。「連休に行かなければならない」というルールはない。キャンプ場の年間稼働率は16.3%で、1年の8割以上は空いている。混雑期を外せるなら、そのほうが快適なのは間違いない。この数字の中身と、それでも設備の営業日で失敗した話はキャンプ場は稼働率16.3%|風呂を諦めたら貸し切りだったに書いた。
連休に休めない人間から見ると、「空いている平日に行ける」というのは、それだけでかなりの贅沢に見える。
秋のクマ出没期と重なることを忘れない
移動の話とは別に、もうひとつ。今年のシルバーウィークは、秋のクマ出没期のど真ん中だ。
環境省の集計によると、2025年度のクマ類の出没は全国5万776件で2009年度以降の最多。人身被害は216件・被害者238人・うち死亡13人で、いずれも統計上最悪の数字になった。捕獲数も統計開始以来最多の1万4720頭だ。
そして2026年9月4日、環境省は「市街地クマ出没対策チーム」を設置し、クマ出没対策コンサルティング実証事業の参加自治体の募集を始めた。クマ対策の経験が乏しい都道府県・市町村から約10団体を選び、専門家チームが現地調査から対策の試行・効果検証まで協働する、という内容だ(募集期間は2026年9月4日〜10月2日)。
ここで読み違えてはいけないのは、これは「これから始まる事業」だということ。選定はこれからで、対象も約10団体。この秋のシルバーウィークに間に合うものではない。
つまり、今年の連休は自分で判断して自分で備えるしかないというのが実際のところだ。行き先のキャンプ場に電気柵やフードロッカーがあるか、自治体が出没情報を出していないかは、予約前に自分で確認するしかない。
出典:環境省「クマ出没対策コンサルティング実証事業の参加地方公共団体の募集について」(2026年9月4日発表)、環境省「クマに関する各種情報・取組」
クマ撃退スプレーについては、環境省が2026年8月25日に性能の推奨要件を初めて公表している。買う前に見るべき数字はクマ撃退スプレーの選び方|環境省が示した推奨要件6項目を解説に整理した。
シルバーウィークの渋滞・割引についてよくある質問
Q1. 2026年のシルバーウィークに休日割引は使えますか?
使えません。2026年9月19日(土)〜23日(水)の5日間は、渋滞の激化を避けるため休日割引の適用除外とされています。NEXCO各社が2026年8月28日の渋滞予測資料に明記しています。
Q2. シルバーウィークで一番渋滞するのはいつですか?
下り線は9月21日(月)、上り線は9月22日(火)がピークと予測されています。全国で10km以上の渋滞が279回発生する見込みで、最大は9月22日の関越道上り線・坂戸西スマートIC付近を先頭とする40kmです。
Q3. 深夜割引はシルバーウィーク中も使えますか?
使えます。深夜割引は0時から4時までの間に走行していれば約30%引きで、休日割引と違って期間中も適用されます。ETC車であれば車種の制限もありません。ただし深夜割引は22時〜5時への拡大と後日還元型への変更が決まっており、開始日は2026年9月時点で未定です。
Q4. 子連れでキャンプに行くなら、何時に出るのがいいですか?
9月21日(月)の早朝、5時台に高速に乗るのが現実的です。下り線のピーク日ではありますが、毎日走っている実感として連休の道路は朝は空いていて、混み出すのは昼からです。早朝に抜ければ影響は小さく、子どもの生活リズムも崩しません。前夜発は深夜割引が使える代わりに眠気のリスクが最も高く、子連れではおすすめしません。
Q5. 東京や大阪の近くを走る場合も、割引の話は同じですか?
もともと大都市近郊区間は休日割引の対象外です。東京・大阪近郊の区間を含んで走る場合は、地方部の区間だけが割引対象になります。したがって、都市部だけを走る人にとっては、今回の適用除外による影響は小さくなります。
まとめ:シルバーウィークの渋滞は、出発時刻で半分決まる
2026年のシルバーウィークについて、押さえておくことは5つ。
- 9月19日〜23日の5日間は、ETC休日割引が使えない(NEXCO各社が2026年8月28日に明記)
- 全国で10km以上の渋滞が279回の予測。下りは9月21日、上りは9月22日がピーク
- 深夜割引(0時〜4時・約30%引き)は期間中も使える。ここが唯一の逃げ道
- 子連れなら9月21日の早朝発が現実的。帰りは22日を避ける
- 朝は空いている。混むのは昼から。行きも帰りも午前中に動くのが、走っている側の実感
- 秋のクマ出没期と重なる。行き先の対策状況は予約前に自分で確認する
そして、いちばん言いたいのはこれだ。連休に行かなくてもキャンプはできる。キャンプ場の年間稼働率は16.3%。混雑と割引なしを我慢して連休に行くより、10月の平日に半休を取って行くほうが、たぶん楽しい。
まずは自分の走る区間が休日割引の対象かどうか、NEXCOの休日割引カレンダーで確認するところから始めてほしい。
あと1つ。高速を降りたあとの道も、今年から変わっている。2026年9月1日に中央線のない生活道路の法定速度が30km/hに引き下げられた。キャンプ場までの最後の数kmは、たいていこの種類の道だ。詳しくは【生活道路が30キロ規制に!】2026年9月からの変更点と対象道路にまとめてある。


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