自賠責の値上げは11月から|車検の日ではなく保険の始期で決まる

びっくり 車

※本記事は2026年10月21日時点の情報です。保険料は、離島以外の地域(沖縄県を除く)の基準料率です。実際の保険料は、保険会社・共済の契約で確認してください。任意保険の値上げの時期と幅は、保険会社ごとに違います。

どうもおはこんばんにちは!オッサンです。今日も少しの時間お付き合いお願いします。

自賠責保険が、2026年11月1日から値上げされる。全車種の平均で6.2%。値上げは2013年4月以来、13年ぶりだ。普通の乗用車なら、車検で払う24か月分が17,650円から18,560円へ、910円上がる。

「10月中に手続きすれば値上げ前の料金で済む」という話を見かけるけど、これは半分しか合っていない。値上げかどうかを決めるのは、車検を受けた日ではなく、自賠責の保険期間が始まる日(始期)だ。

びっくり

オッサンのノアは、来年10月に13年目の車検を迎える。うちは確実に新しい料金になる。そのうえで計算してみたら、正直、自賠責の910円より痛いものがあった。その話も書いておく。

結論:自賠責の値上げは11月1日から。普通車は2年で910円

先に結論を書いておく。新しい料金は、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から使われる。

車の種類 契約期間 今の料金 11月からの料金 上がる額
自家用の乗用車 24か月 17,650円 18,560円 +910円(+5.2%)
自家用の乗用車 12か月 11,500円 12,250円 +750円(+6.5%)
軽自動車(車検のある車) 24か月 17,540円 18,660円 +1,120円(+6.4%)
軽自動車(車検のある車) 12か月 11,440円 12,300円 +860円(+7.5%)
小型二輪 24か月 8,760円 9,640円 +880円(+10.0%)
原付(一般) 24か月 8,560円 9,630円 +1,070円(+12.5%)
離島以外の地域(沖縄県を除く)の基準料率。金融庁の自賠責保険審議会の資料より。
  • 全車種の平均は+6.2%。値上げは2013年4月以来、13年ぶり
  • 軽自動車のほうが、普通の乗用車より上がる額が大きい。24か月で比べると、今は軽のほうが110円安いのに、11月からは軽のほうが100円高くなる
  • 小型二輪と原付は10%を超える。上がる率がいちばん大きい

うーん..軽が普通車を追い越すってのは、オッサンもちょっと意外だったわ。

値上げかどうかは「車検の日」ではなく「保険の始期」で決まる

自賠責の料金を計算している損害保険料率算出機構の届出のご案内では、新しい料金を「2026年11月1日以降に保険期間の始期を有する保険契約」に適用するとしている。10月31日までに保険期間が始まる契約は、今の料金のままだ。

つまり、決め手はいつ手続きしたかではなく、保険がいつから始まるかだ。

10月に車検を受けても、新しい料金になることがある

ここが勘違いしやすいところだ。

車検のときに入る自賠責は、切れ目ができないように、今の自賠責が切れる日から始まることが多い。そして自賠責の満期は、車検の満期と同じ日とは限らない。車検より後まで掛けてあることもある。

たとえば、こういうことが起きる(日付は例)。

  車検の満期 今の自賠責の満期 次の自賠責の始期 料金
例A 10月20日 10月20日 10月20日 今の料金
例B 10月20日 11月20日 11月20日 新しい料金

AもBも、10月に車検を受ける。でもBは、自賠責の始期が11月なので新しい料金になる。

確かめるのは、車に積んである自賠責の証明書

自分がどっちなのかは、自賠責保険証明書を見れば分かる。車を走らせるときは、この証明書を車に備え付けておくことが法律で決まっている。車検証と一緒に入っているはずだ。

証明書には「保険期間」の欄があり、いつからいつまでかが書いてある。この「まで」の日付が11月以降なら、次の自賠責は新しい料金になる。細かいところは、車検を頼む整備工場や保険の窓口で確かめてほしい。

【オッサンの意見】正直に言うと、普通車なら差は2年で910円だ。ひと月にすると40円くらい。これを避けるために、車検の予定をあわてて動かすほどの額じゃないと思っている。予定どおりに受けて、整備をきちんとしてもらうほうが大事だ。

なぜ値上げ?払う保険金が、集めた保険料の1.27倍

ここは金融庁の自賠責保険審議会の資料の数字を並べる。

項目 金額・割合
2026年度に入る契約で集める保険料(純保険料) 4,358億円
その契約で払う見込みの保険金 5,546億円
損害率(払う÷集める) 127.3%

払う保険金のほうが、集めた保険料より3割近く多い。その差は、過去にたまったお金(滞留資金)を取り崩して埋めている。

支払いの割合は良くなったのに、なぜ上がるのか

おもしろいのはここだ。今の料率を決めた2023年4月の改定では、損害率を133.5%と見込んでいた。それが127.3%に下がっている。支払いの割合は、前より良くなっている。それだけなら、保険料は6%ほど下げられる計算になる。

ところが、赤字を埋めてきた滞留資金が、7,239億円から5,215億円へ、約2,000億円減った。埋められる分が減ったので、その分9%ほど上げる必要が出た。差し引きで、保険金にあてる部分(純保険料)は3.3%の値上げになった。

6.2%のうち半分以上は、保険会社の経費の分

自賠責の保険料は、保険金にあてる部分だけでできているわけではない。保険会社の経費(社費)と、代理店の手数料も入っている。資料では、それぞれこう上がる。

中身 保険料に占める割合 上がる率
保険金にあてる部分(純保険料) 58.5% +3.3%
保険会社の経費(社費) 29.8% +12.9%
代理店の手数料 10.2% +4.4%
全体   +6.2%

資料の式どおりに、オッサンが割合をかけて足してみると、6.2%のうち約3.8ポイントが経費の分になる。保険金の分は約1.9ポイント、代理店の手数料の分は約0.5ポイントだ。経費は、賃金や物価の上がり方などを見て計算したと資料に書いてある。

【オッサンの意見】「支払いの割合が良くなったなら、安くしてくれよ」と一瞬思った。でも中身を見ると、ため込んだお金で安くしてきた分が、そろそろ尽きてきた、という値上げだ。賃金や物価が上がっているのは世の中全体の話で、保険会社だけの話じゃない。誰かを責めて済む話ではないと受け止めている。

うちのノアは来年10月に13年目の車検。自賠責は確実に新料金

ここからはオッサンの話。

うちのクルマは、2014年9月に登録したノア(80系・4WD)だ。家族4人とミニチュアダックスのリョータを乗せて、キャンプにも行っている。

車検は2027年10月まで。次の車検で入る自賠責は、どう考えても2026年11月より後に始まる。だからうちは確実に新しい料金になる。24か月なら910円上がる計算だ。

痛いのは自賠責より、13年目の重量税

正直に書くと、計算してみて痛かったのは自賠責じゃなかった。

2014年9月登録のノアは、来年10月の車検の時点で登録から13年を過ぎる。13年を過ぎた車は、車検で払う自動車重量税が上がる。この話は新型パジェロのサイズをノアと比べた記事にも書いた。

来年10月の車検で、料金が上がるものを並べるとこうなる。

来年10月の車検で払うもの 今の料金・税率なら 来年10月 上がる額
自賠責(24か月) 17,650円 18,560円 +910円
自動車重量税(2年分・車両重量1,650kg) 32,800円 45,600円 +12,800円
合計 50,450円 64,160円 +13,710円
整備代・印紙代などは入れていない。重量税は、0.5tあたり年4,100円(13年未満)と5,700円(13年超)で計算した。

自賠責の値上げは910円。重量税は12,800円。14倍だ。

さらに、13年を過ぎたガソリン車は、自動車税も約15%重くなる。ノアの2.0Lなら、年39,500円が45,400円になる。重くなるのは13年を過ぎた翌年度からで、うちのノアなら2028年度からだ。

【オッサンの意見】だから、自賠責の910円で慌てる必要はないと思っている。13年目が近い車に乗っている人は、自賠責より先に、車検証の「初度登録年月」を見たほうがいい。オッサンはこの13年目を前に、新型パジェロに乗り換えるかどうかで悩んでいる。納車が車検に間に合うかは、新型パジェロの価格の記事でカレンダーに並べてみた。

任意保険は、4月の更新で効いてくる

上がるのは自賠責だけじゃない。

任意の自動車保険の目安になる参考純率を、損害保険料率算出機構が2026年6月23日に平均14.4%引き上げると金融庁に届け出た。上げ幅は過去最大だ。事故の率は下がっているが、車の性能が上がって部品が高くなり、保険金の支払いが増えていることが理由とされている(共同通信)。

参考純率は、各保険会社が保険料を決めるときの目安だ。実際にいつ、いくら上げるかは会社ごとに決める。2027年以降の保険料に反映され、値上げが見込まれている。

オッサンの任意保険は、4月に更新だ。だから効いてくるのは2027年4月の更新になる。いくら上がるかは、更新の案内が来たらこの記事に追記する。

来年は、4月に任意保険、10月に13年目の車検。ノアの維持費が、1年のうちに2回上がる。うーん..なかなかキツいなぁ。

自賠責の値上げでよくある質問

Q1. 自賠責保険の値上げはいつからですか?

A. 2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約からです。損害保険料率算出機構が2026年4月30日に金融庁に届け出た新しい基準料率で、全車種の平均で6.2%の引き上げです。10月31日までに保険期間が始まる契約は、今の料金のままです。

Q2. 10月中に車検を受ければ、値上げ前の料金で済みますか?

A. 自賠責の保険期間が10月中に始まる場合に限られます。料金は手続きの日ではなく、保険期間の始期で決まります。今の自賠責の満期が11月以降なら、10月に車検を受けても、次の自賠責は新しい料金になります。自賠責保険証明書の「保険期間」で確かめてください。

Q3. 普通車と軽自動車は、いくら上がりますか?

A. 24か月契約で、自家用の乗用車は910円、軽自動車は1,120円上がります。乗用車は17,650円から18,560円、軽自動車は17,540円から18,660円になります(離島以外の地域、沖縄県を除く)。軽自動車のほうが上がる額が大きく、11月からは乗用車より100円高くなります。

Q4. なぜ自賠責保険が値上げされるのですか?

A. 払う保険金が集めた保険料を上回り、その差を埋めてきた滞留資金が減ったためです。2026年度の契約では、損害率が127.3%と見込まれています。あわせて、賃金や物価の上昇などで保険会社の経費も上がっています。

Q5. 任意保険も値上げされますか?

A. 値上げが見込まれています。損害保険料率算出機構が2026年6月23日、任意保険の目安となる参考純率を平均14.4%引き上げると届け出ました。過去最大の上げ幅です。実際の値上げの時期と幅は保険会社ごとに違うので、更新の案内で確かめてください。

まとめ:自賠責の値上げより先に、自分の証明書を見る

  1. 自賠責は2026年11月1日から値上げ。全車種平均6.2%、13年ぶり。普通車は24か月で+910円、軽は+1,120円
  2. 決めるのは車検の日ではなく、保険の始期。10月に車検を受けても、自賠責の始期が11月以降なら新しい料金
  3. 値上げの理由は、損害率127.3%と、赤字を埋めてきた滞留資金の減少。6.2%のうち半分以上は保険会社の経費の上昇分
  4. うちのノアは来年10月に13年目の車検。自賠責の+910円より、重量税の+12,800円のほうがずっと痛い
  5. 任意保険も、目安の参考純率が過去最大の+14.4%。うちは2027年4月の更新で効いてくる

今日やることは1つでいい。車に積んである自賠責保険証明書を出して、「保険期間」の「まで」の日付を見てほしい。11月以降なら、次は新しい料金だ。13年目が近い車なら、車検証の「初度登録年月」も一緒に見ておくといい。

冬の前は、クルマの出費が重なる。北海道なら、そろそろタイヤも替える時期だ。オッサンの交換時期は北海道の冬タイヤ交換の記事に書いた。

4月に任意保険の更新の案内が来たら、いくら上がったかをこの記事に追記する。

読んでいただきありがとうございます。

出典

 

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